メンズビューティーコラム

メンズビューティコラム NO.2

藤村 岳さん

男性美容研究家
藤村 岳さん

1973年東京生まれ。大学卒業後、植物関連の雑誌・書籍の編集を行った後、料理、健康などの生活情報誌に携わる。男性が読む美容記事をヒゲを剃らない女性が書くことに違和感を覚え、独立。総合情報サイト『All About(オールアバウト)』にて「メンズコスメ」のガイド。男性用コスメのマーケティングやコンサルティング、テレビやラジオ番組、講演・イベントで活躍中。

男性の美容意識はここ数年で急激に変わってきました。
今まで、若い世代が中心となってスキンケアの重要性を牽引してきたのですが、40代前後のミドルエイジでも、その認識が高まってきています。実際、意識調査の結果などを見ても、「乾燥が気になる」「かゆみや炎症を起こしている」「ヒゲ剃りがつらい」という肌悩みを訴える男性が多いのです。

ひと昔前までは「男性=脂性」といった思い込みが浸透していましたが、ヒゲ剃りや紫外線による影響により「男性の肌こそ乾いている」のです。

女性と比べると皮脂の分泌量は多いのですが、意外なことに20代?60代の男性の皮脂分泌量はさほど変わりません。では、何が変わるのでしょうか? それは、肌からの水分蒸散量で年齢とともに増えていきます。うるおい(水分)が減ってしまうので、皮脂が相対的に増えたように感じられるわけです。このように水分と油分のバランスが崩れ、表面上は油っぽく感じてしまう「インナードライ」が男性型の乾燥と言えるでしょう。

では、表面の皮脂を落としてしまえばよいのでしょうか? いいえ、それは間違いです。皮脂には大切な機能があります。それはバリア機能と呼ばれ、外界からの異物の侵入と体内部の水分が出て行くことを止めるというもの。そんな大切な働きをしている皮脂をむやみに落としてしまおうと考えるのは早計です。肌を守るためには、汚れやホコリ、古く酸化した皮脂は効率的に落としつつ、うるおいを与える保湿が必要なのです。

保湿というと、男性は敬遠するでしょう。しかし、騙されたと思って一度やってみてください。初めの2〜3日は慣れないので、ベタつくと感じるかもしれません。しかし、秋冬の乾燥した空気の中で、徐々に保湿の心地よさを実感できるはず。「洗顔後はつっぱるのが普通だ」と誤解していた人も化粧水やクリームで水分と油分を適切に補給すると、乾燥やひりつきを軽減できるはず。

何か不快さを感じるということ自体、肌にとってダメージなのです。乾燥を放っておくと、手入れ不足の小ジワができると途端に老けて見え、肌を守ろうとして角質が肥厚すると光が反射せずくすみとなって不健康に見えます。たかが乾燥と侮っていると、炎症を起こし、ひいては免疫の低下へと繋がることもあるかもしれません。

あえて肌を乾燥させて、必要以上に老けることはありません。「洗顔後に保湿をする」このシンプルなケアで若々しく、健康的に過ごせるなら、すぐに取り入れるべきだと思いませんか?

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