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Column

2022.7.8

フランスが誇る“香水のアート”

最初にフレグランス(今で言うオードトワレのようなもの)が生まれたのはイタリアであると聞いている。
しかしメディチ家の令嬢カトリーヌが、香料や調香師と共に、フランス王アンリ2世に嫁いだのが、
フランス香水文化の始まりだった。
以来200年以上の年月をかけて、香水は世界に名だたるフランスの文化として、フランスで発展し、定着した。
考えてみれば目に見えない香りで作品を創るアートなんて、とてもハイレベルだ。
目に見えない香りで、何かを目に見える様に表現するのだから。

日本では“香水をアート”と言う人は少ない。
ファッション、アロマ、身だしなみが一般の人が考える香水ではないだろうか?
しかしラグジュアリーな香水を嗅いでみると、他のどの香水とも異なったユニークでなんとも素晴らしい世界が感じられる。

香水を創る調香師もすごい仕事だ。
活躍する有名な調香師はグラースの香水産業の家庭に育ち、幼いころから香りの環境に居て、
自然に調香を身に着けた人が多い。
昔は徒弟制度のもとに調香を学んだが、今はグラースやパリに専門の養成学校があり、世界中から人が集まる。

香りをアートにしたフランス人が、香水文化を世界に誇るのは当然だ。

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