2024.1.25
日本の冬の季節、山茶花(さざんか)以外には花も殆ど無く、乾燥した空気中に漂う植物の香りはありません。
唯一私達を楽しませてくれるのは“柚子(ゆず)”の香り。
お風呂に浮かべたり、お正月のお雑煮に入れたり、私達の嗅覚を刺激して心地よい気分にさせてくれます。
そしてもう一つ、蝋梅(ろうばい)の香り。早や12月末に咲き始めます。
鮮やかな黄色の花に近づくと、優雅でロマンチックな香り。
私達がフレグランスでよく言う“白い花の優美な香り“に近いように感じます。
大きな木だと辺りに良い匂いが漂います。
かつての日本では、一年中“フローラル”や“柑橘系”の香りが人気でしたが、
今は冬の季節の香りとして、“ウッデイ”や“スパイシー”がピッタリと来ると理解する時代になりました。
香りの嗜好が多様化してきたのは日本のフレグランス業界の素晴らしい発展です。
新しい年、フレグランスの世界が、ますます楽しく賑やかに、成長するように祈ります。
2024/1
YY