2020.9.7
Vol.6は、Mが担当します。
私の休日は、温泉好きの主人に連れられて、旅に出ることが多いです。
各地の温泉や名所を巡り、お湯とご当地グルメを楽しむという旅。
香りに携わる仕事をするようになり、少しずつ旅の目的が変わってきました。
温泉や名所、ご当地グルメに加えて、”四季の風景、香りを楽しむ”という旅の計画を立てるようになったのです。
なぜならば、香りに携わるようになり、木々や草花の香りに興味が沸き、旅先の風景や、植物、その香りを嗅ぎたいのです。
春には桜や花々の息吹、初夏のキラキラした新緑、梅雨のみずみずしい苔、夏の海風、秋には紅葉、冬は雪。
同じ場所でも、四季折々に変わる風景と香り。
たとえば、海の香りと言っても、日本海と、沖縄の海の香りは全然違っていて、日本海は、乾いた磯の香りがして、沖縄の海は生暖かい少し重めの湿った潮の香りがします。
気温や湿度、付近に生息する植物や風によって変わってくるのです。
旅先での好きな香りの一つが、都会を離れて田んぼや畑の広がる景色から香る、野焼きの香りです。私はこの香りを“故郷の香り”と呼んでいて(私の生まれ育った故郷はこの香りではないけど)、この香りがすると車の窓を全開にして大きく息を吸い込みます。
なんだかとても落ち着くので、休日にそういう香りのフレグランスを纏ったり、フレグランスキャンドルを灯すこともあります。
今年はコロナ禍で、なかなか旅に出られない状況ですが、落ち着いたらまたたくさん旅に出て、四季の香りを楽しみたいと思います。