2020.11.5
秋も深まり、紅葉も美しさを増してきました。
空気も秋の匂いへ変わったように感じます。
さて今回は、私と香水についてお話します。
今思うと、私は幼い頃から香りのするものに興味があったようです。
子供の頃から無意識でしたが香りのするものが大好きで、母がタンスに入れていた石鹸や匂い袋、
玄関に飾ってあったお花の香りが好きだったし、
文房具屋さんで見つけた香りのする消しゴムやボールペンを集めたり、いい香りのするものが好きでした。
もともと匂いには敏感で、今でも家族から「犬のようだ」と言われます。
フランス語で鼻の事を「ネ」といい、一流の調香師は「ル、ネ」、ストレートに「鼻」という事を、
このお仕事をするようになり初めて知りました。
私の場合それとはちょっと違いますが、とにかく色んな匂いに敏感です。
小学生の頃、友達のシャンプーの香りがとてもいい香りで、
私も同じシャンプーを使いたいなーと秘かに思ったりしていました。
中学3年生の時、私は初めて香水を買いました。
日本の化粧品メーカーが出していたフローラルの香水を、お小遣いを握りしめ買いに行ったのを覚えています。
どうやってその香りと出会ったのかは覚えていませんが、「すごくいい香り!この香水がほしい!」ただそう思いました。
それから色々な香水を使って今に至るのですが、
まさかその大好きな香りのお仕事に携わる事になるとは思ってもいませんでした。
それがフォルテとの出逢いです。
このお仕事をするようになって、香水にはメゾン系フレグランスというものがある事を、初めて知りました。
天然香料と合成香料がある事も、香りにはそれぞれ調香師の思いやその背景となるストーリーがある事も、
今まで何も知らずに香水を使ってきました。
でもそれを知った時、香水って奥が深いなと思い、益々興味がわきました。
そして秋の夜長、益々「香り」に思いを寄せる今日この頃です。