
フレグランスナビゲーターのSHUNです。
長らく更新していなかったコラム、再始動いたします。
再始動の1回目は、個人的に「エモーショナル」で、感性を揺さぶる、The Different Companyの魅力について書きたいと思います。
このThe Different Companyですが、我々は頭文字を取り、長らく「TDC」と呼んでいます。先日、11月1日に最新作が発売されましたが、そちらはまた次回として・・・
「エモーショナル」で、感性を揺さぶるTDCの魅力って一体どこにあるのだろう?実は、ふと自分自身でも考えることがあります。
フォルテブランドの中で「ELLA K」や「CARON」に隠れがちではありますが、実際にはその2つに比べて取扱店が多いため、インスタライブやセミナー、商品トレーニングでの登場機会は負けず劣らずとても多いのです。
そのような背景もあり、トークする機会も必然と多くなるTDCは、一言で言うと「わかりやすい派手さはないけれど確かなものがそこにある」、そう思わせてくれるブランドです。(あくまでも個人的に、です)
一見すると、独特な商品タイトルが付けられていたり、そこからどうしてこの香りに繋がるのか、なぜこの香りが生まれてきたのか、難解だったりする香りもあります。
新作発売までの流れを簡単に説明すると、まずラボサンプルで香りを試して、本国からの資料を確認し、現品が到着し改めて香りを確認、トレーニングマニュアルを作成したり、店頭スタッフへインプットしたり、その合間にインスタライブがあったり、セミナーがあったり、毎回発売するまでには数か月かけて数々のことを乗り越えていきますが、その段階ではまだ自分では香りを「こなせて」いなかったりするのです。
それでも発売日はやってきますから何とか間に合わせるのですが、発売してからも様々な解釈が生まれてきて、なかなか自分で納得のいくトークの最適解を見つけ出すことができなかったりすることがあります。どこかモヤモヤしているような、晴れないような気持ちを抱えながら新作発売後も数か月過ごすこともあったりします・・・。
そんな日々の中、突然悟りを開いたようになるほどな、と気づかされる瞬間があり、あぁこういうことなのか、と点と点が1本の線で結ばれるような感覚になり、そこでやっと自分の中で決着する時が訪れます。香りと分かり合える瞬間がやってくるわけです。
それが冒頭の「エモーショナル」で、感性を揺さぶることに個人的には繋がっており、やっと真実に辿り着いたような、香りと肌と脳がすべて共鳴したような、そんな素晴らしいことが起こり、なんとも嬉しくなるのです。そして、その傾向が1番強いのが個人的にはTDCなのです。
「SHUNさんの好きなフォルテのブランドは何ですか?」と聞かれることがよくあるのですが、その時には必ずTDCと答えます。
その答えを聞くと「えっ?!」という感じになる方も実はけっこういらっしゃるのですが、私にとっては「エモーショナル」で感性を揺さぶってくれるTDCは、やはり昔から特別な存在であり、冒頭で伝えた「わかりやすい派手さはないけれど確かなものがそこにある」、そんなブランドでもあるのです。
幼少期に読んでいた漫画に出てきた言葉でとても記憶に残っている言葉があるのですが、「切り札は先に見せるな、見せるならさらに奥の手を持て」というものがあります。何となくTDCをダブらせるような言葉に感じており、今となっては自分自身もTDCを紹介する時は、表面上に見えているものだけでなく、今はあまり見えていないけれど、奥に秘められた何かを感じさせるような雰囲気を持ったブランドや香り、として伝えるようにしています。
最初からすべては見せないけれど、でもその奥には確固たる何かがあり、それが揺るぎない強さになっているような、そんなフレグランスとても素敵だと思いませんか!
みなさんも、「エモーショナル」で、感性を揺さぶるフレグランスとの出会い、楽しんでくださいね。
次回は・・・TDC新作、ドラゴンが生み出した妖しげな「アジ アルダラ」について書きたいと思います。
Comments
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SHUNさんが好きなブランドを聞かれ「TDC」と答える!と知って、改めて香りをじっくりゆっくり試してみたくなりました!
COCOさん
ぜひTDC色々試してみてください!二度、三度と試すうちに、どんどんその良さが見えてくると思います。スルメ系かもしれませんね!